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2026年03月19日

【メンタルへルス】介護職のためのレジリエンス~ 折れた心を回復させるための実践法(後編)の研修をご紹介します

今回は、普段実施している研修内容の一部として、講義②「折れた後の回復プロセスと抱え込まないコツ」ワーク②「反芻ストップ・ワーク」の内容をご紹介します。気持ちが折れそうになったあと、どう立て直し、どう長引かせないかを考える後編です。

前編では、呼吸・切り替え・区切りという視点から、現場で気持ちを立て直す基本を確認しました。後編では、その先にある「折れた後の回復」と、「一人で抱え込まないための工夫」を整理しています。介護・福祉の現場では、利用者対応や家族対応だけでなく、申し送り、上司や同僚とのやりとり、業務の重なりなどで心が疲れることがあります。そうしたときに大切なのは、落ち込まないことではなく、揺れたあとにどう戻るかを知っておくことです。

後編でまず確認するのは、落ち込むこと自体は弱さではなく、自然な反応だということです。そして、回復には「安全→業務→気持ち」という順番があることを押さえます。気持ちの整理ばかりを急ぐのではなく、まず安全を守り、次に業務を最小限でも続けられる状態に戻し、そのうえで気持ちを整えていく。この順番を知っているだけでも、現場での迷いは減ります。

また、レジリエンスは「一人で何とかする力」だけを意味するのではありません。眠れない、食欲が落ちる、イライラや落ち込みが続くといった状態では、相談や休養、勤務調整など、周囲の支えを使うことも回復力の一部です。加えて、申し送りや相談の場を「責める場」ではなく「立て直す場」として使う視点も大切になります。事実を確認し、次の手順を共有し、必要なら支援につなげる。こうした職場の関わり方そのものが、職員のレジリエンスに影響します。

ワーク②では、嫌だった出来事を何度も思い返してしまう反芻に対して、無理に消そうとするのではなく、区切って終える練習を行います。「事実」「気持ち」「今やること」の3つだけを書き、時間で止める。終わりの一言を決める。こうした小さな方法が、気持ちを長引かせすぎないための助けになります。後編は、レジリエンスを「我慢」ではなく、回復の技法として捉え直す内容です。前編とあわせて読むことで、研修全体の流れがより分かりやすくなります。
(公式ブログ介護キャンパス/梅沢佳裕)

【著者クレジット】

ベラガイア17 人材開発総合研究所 代表
梅沢 佳裕

 

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