2026年03月31日
今回は、普段実施している研修内容の一部として、講義④「職員主体主導語・マイナス語」とワーク②「支援記録のNG検討(実践編)」の内容をご紹介します。高齢者介護・障害福祉に共通する、本人主体の記録へ見直していくための後編です。
前編では、支援記録の役割と書き方の基本を確認し、中編では落とし穴語やおしゃべり語を通して、記録に入りやすい曖昧な表現を見直しました。後編ではさらに一歩進めて、職員主体主導語やマイナス語を通して、記録の中に入り込みやすい職員目線や評価的な見方を見直していきます。
記録を書くとき、知らないうちに「説明してあげた」「参加させた」「落ち着かせた」といった表現になっていないでしょうか。こうした書き方は、一見すると支援内容を書いているようでいて、実際には職員がどう動いたかばかりが前に出てしまい、ご本人の言動や反応が見えにくくなります。支援記録の中心にあるべきなのは、あくまでもご本人の生活、状態、言動、支援の経過です。
また、「頑固」「わがまま」「聞き分けがない」などのマイナス語も要注意です。これらは職員の受け止め方を表しているだけで、ご本人の状態や背景を正確に伝える言葉ではありません。むしろ、読み手に先入観を与え、ご本人への見方をゆがめてしまうおそれがあります。大切なのは、評価を書くことではなく、観察した事実を書くことです。たとえば拒否の場面でも、「何をどう勧めたのか」「ご本人がどのように反応したのか」「その結果どうなったのか」を具体的に書くことで、次の支援につながる記録になります。
ワーク②では、こうした表現を実際に書き換えながら、本人主体の記録へ近づくための視点を確認します。後編でお伝えしたいのは、記録の言葉を見直すことは、単なる文章の修正ではなく、支援の質や権利擁護を見直すことにつながるということです。前編・中編とあわせて読むことで、記録の見え方がより深く変わってきます。
(介護キャンパス/梅沢佳裕)
記録の研修は、言葉の言い換えだけを扱うと、現場では「表現の注意」で終わってしまうことがあります。本研修の後編では、職員主体主導語やマイナス語を通して、記録の中に入り込みやすい視点そのものを見直していきます。さらに、実践編ワークを通して、どう書き換えれば本人主体の記録になるのかまで確認できる内容です。
高齢者介護・障害福祉の両分野に共通する視点を押さえながら、必要に応じて文例を分けて示すこともできるため、現場に引きつけて理解しやすい研修です。新任職員には基本的な記録の視点を身につける機会として、中堅職員には日頃の表現を見直す機会として、管理者やリーダーには記録指導や支援観の共有に活用しやすい内容です。
評価語が記録に入りやすい、本人主体の記録に改めて立ち返りたい、高齢・障害の両分野に共通する記録研修を探しているといった事業所様は、ぜひご相談ください。
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